メンテナンス方法

ブレーキの効きがおかしい・異音がする場合の解決方法

気づいたらブレーキの効きがおかしい場合や、ブレーキ付近から異音がすることがあります。気にせずそのままにして走っている人もいますが、そのままにしておきますと、重大な事故につながってしまうこともあり、ブレーキ時に異変がないことは安全に走るために非常に重要です。ここではブレーキ付近の異変への対処方法を紹介します。

ブレーキの効きがおかしい・異音がする場合の解決方法

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はじめに

クロスバイク走行中に、ブレーキの効きがおかしい場合や、ホイール付近から異音がする場合、ブレーキをかけると異音がする場合があります。ブレーキ付近の異変をそのままにしていますと、走りが重くなったり、突然制動性が落ちてすぐに止まれなくなったりと、重大な事故に発展することもあります。

ただ、ブレーキ付近の異音については、簡単に解消することも多いため、安全に走るためにもブレーキ付近の異変に気づいた場合は、すぐにブレーキ付近の状況をチェックしてみましょう。

ブレーキの仕組みを知っておく

クロスバイクで主に使われているキャリパーブレーキや、Vブレーキやカンチブレーキといったブレーキは、ブレーキの先にあるリムと呼ばれるゴム製のパーツでホイールを挟んでホイールを静止させ、自転車を停止させる仕組みになっています。

このタイプのブレーキは、ブレーキシューとリムの隙間を左右均等にセットされていないと異音がしたり、本来の制動性を発揮させたりすることができません。なお、ディスクブレーキはここで紹介したブレーキとは全く異なる方法で制動させているので、ここでの取り扱いは省きます。

ブレーキレバーがロックされているかチェック

ブレーキレバーがロックされているかチェック

ホイールを外した際など、スポーツ自転車初心者にありがちなミスとして、ブレーキレバーのロックをもとに戻さず、外したままにして走ってしまうことがあります。このような状態ですと、ブレーキレバーを握ってもスカスカな感じで、十分な制動性を発揮できません。

ブレーキの効きがスカスカに感じる場合は、ブレーキレバーがきちんとロックされているかを確認しましょう。

ブレーキ本体が歪んでいないかチェック

簡単な歪みは素手で修理可能

まずは、自転車を降りた状態でブレーキが歪んで設置されていないか確認しましょう。

転倒したり、駐輪時に何らかの形でブレーキ本体に強い力が加わったりすると、ブレーキ本体が歪んで、片側だけブレーキが効いてしまう状況になることがあります。この場合は、ブレーキ本体を手でゆっくりと歪みをなおし、本来の場所に戻してあげることで解決することが多いです。

大掛かりな場合は工具を使って調整

手で戻らない場合は工具を使って調整します。ブレーキ本体を台座に固定しているボルトで、ブレーキの位置と角度の調整を行います。

工具を使って調整

ブレーキ本体の調整は、車輪と合わせきっちりとセンターにセットされたときに、軽く引いただけで左右均等に効くようにセットすることが大切です。

調整が完了したらホイールを回転させて、偏ってブレーキが効いていないか確認して終了です。

ブレーキシューの取り付け位置のチェック

ブレーキシューの取り付け位置のチェック

ブレーキシューの箇所に注力する

ブレーキ本体が歪んでいない場合は、ブレーキシューとホイールの間隔が左右均等に取り付けられているかを確認します。この時点で左右均等になっていない場合はブレーキシューの取り付け位置に問題があります。

ここでのチェックについてですが、ホイールが停止した状態だけでなく、自転車本体を持ち上げ、ホイールを手で回転させてブレーキ箇所の確認を行うことが大切です。停止している状態で左右の隙間間隔が均等になっていても、ホイールが回転している状態ではそうでないこともあるため、別途確認は必要です。

ブレーキシューの調整は携帯できるミニ工具でも微調整は可能です。左右のバランスが適切な状態で挟み込めるようにします。

ホイールが斜めにはまっていないかチェック

ホイールが原因のこともある

ブレーキ側に問題があるのではなく、ホイールが傾いた状態で取り付けられたため、リムの片側だけがブレーキに接触してしまうこともあります。とくにパンク修理や輪行などでホイールを着脱したとき、正しくはめられずに、そのまま走行してしまうとこのようなことが起こります。

解決方法は単純で、ホイールを一度外して、まっすぐに装着することで解消します。はめるときはバイクの正面から見て作業するのが正しくはめ込むためのコツ。装着後はブレーキシューとリムとの隙間が左右均等になっているかを確認します。

ホイールが歪んでいる場合は自転車店に相談

どれだけ正確にはめても、ホイールを回転させた際、どちらかの隙間が左右均等でない場合は、ホイールが歪みや、リムの振れが疑われます。こうなりますと、自転車店に持ち込んでホイールを調整してもらうことになります。