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泥除けの選び方・おすすめの泥除けの紹介

クロスバイクには泥除けがついておらず、雨天時に汚れる経験を経て初めてその必要性を感じるでしょう。なお、自転車屋やメーカーによっては「泥除け」ではなく、「フェンダー」と呼ぶことがあります。

泥除けの選び方・おすすめの泥除けの紹介

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泥除けはなぜ必要?

ほとんどのクロスバイクに泥除けはついていない

クロスバイクは走行性と軽さを重視するため、最低限必要な物しか装備されていないことがほとんど。たとえば夜間で必要なライトや、防犯に必要な鍵などは最初から付いておりません。そして、泥除けも同様に、ほとんどのクロスバイクにはついておりません

乗車する際、常に晴天に恵まれていたら何の問題もないのですが、雨天時や路面コンディションが悪い場合、泥除けは超重要です。

普段意識することはありませんが、クロスバイクは普通の自転車に比べて高速で車輪を回転させて走っているため、路面のコンディションが悪い場合は水や泥をタイヤが跳ね上げ、頭の上まで泥や水が跳ね上がります。

もし泥除けをつけずに悪路を走ると泥が跳ね上がりますので、サドルの下部分はもちろん、背中一面泥だらけになりますので、非常に困ることになります

なお、最初から泥除けが付いているモデルも存在しますが、その場合、泥除けだけを外せないことが多く、電車やバスなどを使ってクロスバイクを運ぶ輪行時や、タイヤを前後外して車に乗せて運ぶ時など、泥除けがないモデルに比べて運びにくい(運べない)ことになりますので、一長一短です。

雨の日は必須

雨の日は必須

雨の日は事前にレインウェアなどの雨具を着用することが多いのですが、泥除けも同様に必要です。というのも、走行しているうちに泥水がレインウェアに付着し、その後の掃除も大変なので泥除けを装備しておいたほうがいいでしょう

また、家を出るときに雨が降っていても途中で止むことだってあります。その場合、レインウェアは脱ぐことになりますが、泥除けがないと濡れた路面からの汚れ跳ね対策ができませんので、やはり泥除けは必須です。

雨でなくても路面が濡れていれば必須

雨でなくても路面が濡れていれば必須

忘れやすいのは雨が降っていない場合の泥除け。路面が濡れていればその路面の水分や汚れを跳ね上げてしまいます。

特に雨が上がった後にできる水たまりは、クロスバイクで通過するだけで大きく水を跳ね上げてしまいます。

泥除けがついていない場合、もし水たまりを見つけた場合は避けて通りましょう。それができない場合は、できるだけゆっくりと通り、水の跳ね上げを抑えましょう

どんな泥除けを購入すべきか

ゼファール(Zefal) 後フェンダー SWAN

ゼファール(Zefal) 後フェンダー SWAN

出典 Amazon

泥除けのタイプ

泥除けには前輪用・後輪用の2タイプが存在します。サイズは大きいものから小さいものまで幅広く、素材もプラスチックやアルミが一般的です。

おすすめは着脱が容易で、長いタイプ

おすすめは着脱が容易で、長いタイプ

おすすめは着脱式の泥除け。使用しない時は外しておくことができるので、泥除けの盗難を防ぐことができます。むしろ晴れている時に装備していてもメリットはありませんので、外しておきましょう。

長さはタイヤの直径ぐらいの長さがあるとベターです。クロスバイクで使われているタイヤのサイズが700Cなので、シートポストからの距離を加味して500mm以上あればいいでしょう。というのも、短すぎる泥除けの場合、全ての汚れをシャットアウトすることができないからです。

泥除けを常に装備するタイプのものもありますが、外観上の問題や、重量がかさむ問題、さらに上記で紹介しているように、輪行や車輪を外してからの移動が難しい(できない)ことなど、問題は多種多様。晴天時にクロスバイク本来の力を発揮させたいのであれば、着脱が容易なタイプのほうがいいでしょう

最低限であれば後だけでも

泥除けは前後必要かと思われがちですが、路面状態が非常に悪い場合以外であれば、実際のところ後だけで十分です。というのも、多少路面が濡れていたとしても、前輪部分が跳ね上げた泥はフレームである程度防いでくれるからです。

もちろん、雨天時であっても常にクロスバイクに乗る必要があるのであれば前の泥除けも必要です。このあたりは人それぞれです。

設置場所

設置場所

泥除けはシートポストに固定します。リアライトの下に固定する形になります。クロスバイクに常にサドルバックを取り付けている人は、多少じゃまになります。

ただ、雨天時や路面コンディションが悪い状態の場合はサドルバックが濡れたり汚れたりすることを防ぐためにも、サドルバックは外しておき、代わりに泥除けを装備しておくといいでしょう

装着する際はしっかりと固定しましょう。そうでないと走行中にずれてしまって泥除けの意味をなしません。特に、思っている以上にクロスバイクは振動しているものなので、固定が甘いとその振動でずれていきます

おすすめの泥除け

ゼファール SWAN-R

ここでは着脱式で長いタイプの「ゼファール SWAN-R」をおすすめします。

ここまで機能説明時に出てきた泥除けですが、シートポストへの固定も器具も使わず簡単に取り付けることができます。重量は200gとそこまで重くありませんので走りへの影響は少ないでしょう。

実際の泥除け精度ですが、設置角度を調整することができますので、本体固定後にタイヤより3センチ程に角度を調節することで、泥除け効果を高めることができます。なお、タイヤと泥除けの距離を大きく離してしまうと十分な機能を発揮できませんので注意しましょう。

常に使用するわけではないのでそこまで見た目に気を使うわけではありませんが、色は黒色で、ほとんどのタイヤと同じ色なので、そう目立ちません。

問題点としては、持ち運びしにくいこと。よほど大きなバッグでないと入らないので、日々持ち歩くには向いておりません。

以上、必要十分な機能を備えており、価格も安いので初めての泥除けにおすすめです。

ゼファール(Zefal) リアフェンダー スワンロード

出典 Amazon

ゼファール(Zefal) リアフェンダー スワンロード

工具不要で取り付けることができる泥除け。取り付けた後も縦方向に角度調節可能なので、タイヤに触れないぐらいギリギリまで近づけて泥の跳ね上げを極限まで抑えることができる。

その他

通勤・通学時に雨が降るか確認しておく

スマートフォンのアプリに雨雲レーダーなるものがあります。これば直近1時間ぐらいの雨雲の動きを把握できるもの。直近一時間だけなのですが、精度は高く家を出る前にこれを見ておけば、途中で雨が降るかどうかの指標になります。 雨が振りそうなら、泥除けを着けて置いたほうがいいでしょう。

ヤフー天気

例えばiphoneならヤフー天気というアプリでなら直近の雨雲を把握できますので、天候が気になるのであれば見ておけばいざというときにすぐに対応できます。

使用後は拭き掃除ぐらいでOK

泥除けはプラスチック製なので特に何もしなくても錆びることはありません。時間のあるときに汚れてきたらウェスや濡れた布で拭くぐらいでいいでしょう。なお、プラスチックは日光を当て続けると劣化しやすくなるため、使用しない場合は外しておいたほうが良いでしょう。

自転車本体はしっかりとメンテナンスしておく

ただ、悪天候時の本体のメンテナンスは必須。水分や汚れを拭き取り、チェーンなどには注油をしておきましょう

なお、濡れた状態での注油は、普通のオイルでは効果が大きく落ちるので注意しておきましょう。予算に余裕があれば、水置換性が高く、濡れていても効果を発揮するナスカルブがおすすめです。

化研産業 潤滑剤 NASKALUB ナスカルブ 超極圧潤滑剤

出典 Amazon

化研産業 潤滑剤 NASKALUB ナスカルブ 超極圧潤滑剤

水置換性を持つオイルで、濡れている状態でも注油が可能。濡れたままほっておくと錆びやすいチェーンでも、これを使えば乾くまで待つ必要がないので便利。

雨天時は乗車しないほうが無難

濡れたり汚れたりすることに比べ、晴天時と比べて雨天時は視界が悪いことや、ブレーキが効きにくいこと、他にも走行中のグリップ力が落ちるため、転倒や衝突などのトラブルにあいやすいので、可能であれば雨天時はクロスバイクに乗るのはやめておきましょう

泥除けを忘れた場合

つい今しがたまで雨が降っていて、雨は上がったけど路面が濡れている場合、この状態で走ると泥を跳ね上げて走るため背中を汚すことになります。

この場合、雨は降っていなくてもレインウェアを着用して衣服やバッグが汚れないように対応します

まとめ

見落としがちな泥除けですが、あるのとないのでは大違いです。とはいえ、晴天時にはあまり意味のない機能でもありますので、常に泥除けをつけている必要もありません。

「絶対に雨天時や路面コンディションが悪い時は乗らない」という人以外は着脱式の泥除けを購入しておきましょう